くらしのくら

2022.7.3
#お買取り

家具も『家族の一員』

こんにちは。
バイヤーの中島です。
日頃から様々なご自宅、オフィスへお買取りに伺うのですが、依頼のご事情は様々。

これはご家族の遺品整理でご依頼いただき、お客様と話していた時のこと。
イギリスアンティークやイタリアヴィンテージ、いずれも物としての主張強めながら、
調和のとれたハイセンスなコーディネートにずっと目を奪われてしまったのです。

僕らの搬出作業は終盤を迎え、すっからかんになってしまった空間の中で、
「無くなってからは特に、モノの存在の大きさに気付かされますね」とお話していると、

「よく喋る家具でした」
「最後はここで1人過ごした母もきっと、寂しくはなかったと思います」とお客様。
それは母との思い出と共に、ふと、こぼれた言葉でした。

また、「ペットのような存在で、自分が最後まで面倒を見なければならないけど、病気をして自分だけでは片付けがどうにもならなくて。」と言って、陶器をお売りになる方もいました。

愛着を持って触れてきた物はただの暮らしの道具にとどまらず、
じっくりと時間を掛けて“家族の一員”という想いが生まれるのだと、気付かされたのです。
かく言う僕も、自宅のヴィンテージチェアがかけがえのない存在になりつつあります。

———
前述しました遺品整理でのお買取り品の一つが、こちらArne Jacobsen (アルネ・ヤコブセン)によってデザイン、1958年に製作されたFritz Hansen(フリッツハンセン)の「エッグチェア」。
世界初のデザインホテルである「ラディソンSASロイヤルホテル/Radisson Blu Royal Hotel」のために作られ、今も多くの旅行者を包み込み、世界中にファンを持つ名作チェアです。

※こちらFritz Hansen正規品となります

———
ロビー空間での使用を考慮した設計のため、単純にサイズの主張も強め。
洗練されたデザインながら、まさに「よく喋る」と言っても頷ける存在感です。

みなさんの家具はよくお話、していますか?

 

 

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